固形癌治療薬候補、米でP1開始
協和発酵キリンは、腫瘍免疫領域の開発を強化する。自社創薬のIDO1(インドールアミン酸素添加酵素1)阻害薬「KHK2455」(開発コード)について、米国で第1相臨床試験(P1)を開始した。もう一つの腫瘍免疫治療薬候補である抗CCR4抗体モガムリズマブとの併用試験で、固形がんを対象にしている。同社の腫瘍免疫治療薬候補の臨床段階入りは、モガムリズマブに次いで2つ目となる。
同P1は8月から開始した。局所進行または転移性の固形がん患者を対象にKHK2455とモガムリズマブの併用療法を開発する。まずはKHK2455単剤での安全性を確認し、その後、併用療法での安全性を検証する。治療患者登録数は50人、2019年8月に治験終了の予定。
KHK2455は、がん細胞が産生する免疫抑制因子の一つであるIDO1を抑制することで、がん免疫応答を増強させる薬剤。IDO1は、必須アミノ酸であるトリプトファンを代謝しキヌレニンを産生する酵素で、さまざまな種類のがん細胞に発現している。IDO1はキヌレニン産生を通じて細胞損害性T細胞(CTL)の機能を抑制することが分かっている。IDO1を阻害することでCTLが働けるようになることが期待されている。
(化学工業日報 2016年11月4日)