初のMM経口新薬が4ヵ月で承認
米国食品医薬品局(FDA)は、武田薬品工業が開発した経口プロテアソーム阻害薬「イキサゾミブ
(一般名)」を、多発性骨髄腫の治療薬として承認した。FDAの承認審査期限は来年3月だったが、
承認申請から約4ヵ月で早期承認した。
前治療歴のある再発・難治性の多発性骨髄腫の治療薬として承認した。レナリドミブ、デキサメタ
ゾンとの併用で使用される。米国での製品名は「Ninlaro」。武田薬品は7月に同剤を承認申請し、9
月に優先審査指定を受けてFDAの審査完了目標日が来年3月10日に設定されていた。
イキサゾミブは週1回投与のカプセル剤。同じプロテアソーム阻害剤では同社の「ベルケイド」、
米アムジェンの「カイプロリス」も米国で販売されているが、経口剤は初めて。多発性骨髄腫の新薬
としては米国で今年3つ目の承認となる。
欧州でも米国と同時期に承認申請。未治療の多発性骨髄腫やALアミロイドーシスの治療薬としても
臨床開発中。
(化学工業日報 2015年11月26日)